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 発売から1ヶ月以上経過していますが、いまだに僕のニンテンドーDSには『ドラクエ9』がささっており、プレイを楽しんだり、すれちがい通信にいそしんでいたりします。これだけ「寿命」の長いゲームは僕にとって初めての経験で、飽きずにプレイしている自分に驚いています。

 以前の記事で、「ドラクエ9にはプレイヤーに工夫の余地がある」ような話を書きました。同じ趣旨の発言を『週刊ファミ通』で発見しました。確か堀井雄二さんだったと思うのですが、失念しました。『ドラクエ9』を開発するスタッフの1人であるのは間違いないはずです。そこでの発言内容が、ズルする余地をあえて残しておくというものでした。システム上の穴であるかもしれないけど、そこをプレイヤーが見つけて楽しんでくれるのであれば、それもいい。そんな発言だったのです。

 穴があるなんていい加減ではないかと攻撃対象になりかねない発言ですが、実に意味深い発言であると僕には思えるのです。
 過去のドラクエシリーズを見ても、『ドラクエ2』の「はかぶさの剣」、『ドラクエ3』の「ゾーマにベホマ」、『ドラクエ4』の「838861G」、……などなど、これらが偶然であれ意図的であれ、ズルともいえる裏技・テクニックが存在していました。僕らが過去のゲームを思い出すとき、または話題として俎上に載せるとき、ゲームの内容だけではありません。こんな裏技やデマ、伝説めいた噂を含めて、身近な人とやり取りした思い出とセットとなって思い出し、口にするのです。

 今作である『ドラクエ9』であれば、すれちがい通信でやり取りする「宝の地図」が後の世まで語られることでしょう。
 クリア後のお楽しみである「宝の地図」。「宝の地図」とは、強いモンスターやボスが潜んでいる代わりに、レアアイテムを手に入れるチャンスが得られるダンジョンの場所を示したものです。
 すれちがい通信でやり取りしている「宝の地図」で、全国に名を轟かせたものが存在します。大量の経験値を与えてくれることでおなじみのキングメタル。特定階までダンジョンをもぐると、このキングメタルしか登場しない地図なのです。まさに経験値稼ぎ放題。他にもレアアイテムの登場確率が高い地図も存在し、これも全国のプレイヤーでやり取りされています。これらの地図は「まさゆき地図」「ロッカーの地図」と固有の愛称で呼ばれています。
 例えば、今の中高生が10年も経った頃『ドラクエ9』を話題にするとき、きっと「まさゆき地図」「ロッカーの地図」がキーワードとして登場するのでしょうね。

 「ドラクエ9っていえばさあ、ええっと、ほら、何かあったじゃん。すんげー地図。」
 「ああ、あったあった。キングメタルばっか出るやつ。」
 「そうそう。まじん斬りの会心の一撃で、経験値がっぽがっぽだったやつ。何だっけ? あの地図。」
 「ええっと、ここまででかかってるんだけど……。」
 「まさゆき地図!」
 「そう、まさゆき! まさゆき!」
 「あと、ほら! ロッカーの地図なんてのもあったじゃん!」
 「おお、そんなのもあった、あった!」

 こんな会話がいつかできるかと思うと、ちょっとワクワクしてきます。ただ、僕がすでに30歳で、10年後なんかに誰を捕まえてこんな話をすればいいのかが問題なのですが。

 何年経っても、そのときの感覚や空気を呼び起こしてくれる強さがドラクエにはあるのでしょうね。これこそ大作が大作たるゆえんだと思うのです。

(もうちょっとだけつづく)

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