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 中野にある「なかのZEROプラネタリウム」に行ってきました。
 中野駅南口から線路に沿って東側に8分くらい歩いていくと「なかのZERO」と呼ばれる区の建物があります。ここには「なかのZEROホール」や「中野区立中央図書館」などさまざまな施設があり、プラネタリウムは西館の4階にあります。

 今日、見たのは14時からの一般投影です。内容は「季節の星空」と季節のトピック「南十字星をたずねて」です。自動投影を使わずに、どちらも生での解説でした。

 「季節の星空」は春の星座を説明するオーソドックスな内容でした。北斗七星から北極星の見つけ方を説明し、おおぐま座・こぐま座を探します。その後、春の大曲線をたどって、うしかい座(+りょうけん座)・おとめ座・からす座とたどります。再び北斗七星からしし座を見つけ、春の大三角・土星へと展開しました。何でも、しし座付近から出た130年前の光をとらえたというニュースが流れていたそうです。そんな最新の話題も盛り込まれました。
 ただ単調に星座・星を紹介するだけではありません。星の名前のいわれや、恒星と惑星の見た目の違いなどの解説も加えられていました。よく工夫された解説だったと思います。

 プログラム後半は「南十字星をたずねて」。南十字星の話を中心に、南天の星座を紹介するものでした。
 赤道上や南半球、はたまた南極から見える星空が映し出されました。普段見る北天の星空とは異なり、新鮮な気持ちで星空を楽しめました。
 以下、解説の内容+αでまとめたものを箇条書きで並べます。

■南十字星について

○本当は「みなみじゅうじ座」と呼ぶべきだが、日本では「南十字星」の方が通りがよい。別名「サザンクロス」とも。

○からす座からさらに南にたどっていったところに南十字星がある。もちろん大半の北半球の土地では地平線の下にあり見られない。

○88星座のうち一番狭いのが南十字星。逆に一番広いのはうみへび座。

○南十字座には1等星が2つある。南半球で見たときに、南側(下)に位置するのがα星のアクルクスで、東側(左)に位置するのがΒ星のミモーサ。

○南十字星の東側に接しているケンタウルス座にも1等星が2つある。他に1等星を2つ持つ星座はオリオン座のみ。

○なお、ケンタウルス座α星は(太陽を除いて)地球から一番近い恒星。その距離はおよそ4.3光年。近いだけあって、全天の恒星で明るい方からシリウス、カノープスに次いで3番目。

○ケンタウルスは半人半馬の姿。槍で狙っているのはおおかみ座。その南側にはおおかみを捧げるためのさいだん座がある。

○南十字星の縦の線を南の方向に4.5倍に伸ばした位置。ここが天の南極。残念ながら北極星のような恒星はここに存在しない。

○南十字星を国旗に描いている国がたくさんなる。列挙すると、オーストラリアニュージーランドブラジルパプワニューギニア。(国名はウイキペディアにリンクしてあり、国旗を確かめられるようにしてあります。)

○南十字星の近くにある星座は、ここまでに登場したケンタウルス座、おおかみ座、さいだん座以外にも、さそり座、はえ座、カメレオン座、みなみのさんかく座、コンパス座、じょうぎ座、はちぶんぎ座、ふうちょう座などがある。

○しかし、南十字座に直接接しているのはケンタウルス座とはえ座の2つのみ。これは88星座の中で最少。なお、最多はうみへび座の14個。

○はえ座はカメレオン座に狙われている。はちぶんぎ座は分度器のこと。ふうちょう座とは極楽鳥のこと。


 プラネタリウムで南天の星を見ると、今度は本物の南天の星空を見たくなります。いつか行ってみたいですね。
 疑似体験とはいえ、貴重な体験ができました。この5月中はずっと「南十字星をたずねて」を特集しているようです。機会があれば、もう一度見に行くかもしれません。それほどの価値がありました。


■なかのZEROプラネタリウム
○開演時間(一般投影)
 土日祝…14:00~、16:00~
 ※他にも「大人のための天文教室」なるプログラムも行っているようです。 ○休館日
 土日祝以外
○場所
 JR・東西線「中野駅」から徒歩8分ほど。


○ないせすアカデミア なかのZEROプラネタリウム 公式サイト
 http://nicesacademia.jp/planetarium/index.html

○ブログ「プラネタリウム解説員のつぶやき」
 3人の解説員によるブログです。やや愚痴が多いのが少し気になる?
 http://blog.livedoor.jp/astromasa/


○asahi.com プラタン
 朝日新聞で連載中のプラネタリウムを紹介するコラム。第2回の連載で、ここ「なかのZEROプラネタリウム」が紹介されています。
 http://www.asahi.com/travel/planetarium/

○asahi.com 星空月報
 毎月の星空の見所を紹介する記事。上の連載を見つけたときに、一緒に発見したのでここにリンクしておきます。
 http://www.asahi.com/travel/hoshizora/

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 立川市市民会館(アミュー立川)で2009年5月1日に開かれた「日食写真展とプラネタリウム上映」に行ってきました。案内によると、エアードームによるプラネタリウムの上映とのことで、期待を胸に電車に乗り込みました。

 立川駅南口を出て、モノレールの下を少し進み、「柴崎町3丁目」交差点を左に曲がります。そのまま10分もまっすぐ進めば左手に市役所の建物が見え、その奥にある隣の建物が立川市市民会館です。

CIMG0029.JPG

 地下に降りたら目的の展示室です。中央にエアードーム、周囲に日食写真が展示されています。

 エアードームを見たのは初めてです。想像していたものよりも大きく、そして立派でした。漫画『宙のまにまに』3巻の中で、天文部の主人公たちが文化祭の展示としてダンボールで作ったプラネタリウムを披露していました。そちらの方が先に刷り込まれたいて、もう少し小さいものを想像していました。想像していたものと、目の前のエアードームとのギャップに戸惑いました。

 日食写真を見ているうちに上映の時間になりました。思ったより広いです。床に座布団が、そうですね、多分20枚ほど敷いてあったかもしれません。後ろ半分に座布団が並べられていて、中心に投影機とおぼしき機械が、そして、前半分にはパソコンらしき機械が何台か並んでいました。投影機も普通のプラネタリウムにあるものと違って、非常にコンパクトなものでした。このページにある左下の写真にあるものが、この日に使われていたものと同じだと思います。後ろから見たらもっと薄く見えていたのですが、きっとこの機械で正しいのだと思います。

 上映内容は今夜見える星空から春・夏の星座の解説、そして、7月22日の皆既日食の解説でした。
 移動式プラネタリウムとはいえども、その投影される星空は固定式のプラネタリウムとそう差がないように感じました。解説をしながら、パソコンのような機械で軽快に操作していきます。狙った位置をズームアップするなんてこともできるようです。

 解説する人と対面しながらプラネタリウムを見るのも初めての経験です。また、隣で見ている人との距離が近いのも新鮮でした。解説する側から見たら、目の前で反応が見られていいのかもしれません。もしかしたら、見ている人が一斉に口を開けて上を開けているなんとこともあるのかもしれません。
 一体感がある、こういう小型のプラネタリウムもいいものです。何か、いろいろと新しい可能性を感じることができました。今回はこの1日限りのチャンスでしたが、機会があれば、またこういうエアードーム型のプラネタリウムに行ってみたいものです。

 この「日食写真展とプラネタリウム上映」からの帰り道、ちょっと寄り道したら思わぬものを見つけてしまったのです。次の記事に続きます。


○立川市地域文化振興財団
 会場になった立川市市民会館(アミュー立川)を運営している団体のようです。
 http://www.tachikawa-chiikibunka.or.jp/index.html

○天窓工房
 このイベントを主催した会社です。
 http://www.skylight-studio.jp/

○ブログ「天幕屋放浪記」
 天窓工房のブログです。先ほどの天窓工房のページ上部(うっかりすると見逃してしまう!)にもリンクが貼られています。
 http://tenmakuya.no-blog.jp/blog/

○2009.5.1「日食写真展とプラネタリウム上映」パンフ(pdfファイル)
 今回のイベントのパンフです。
 http://www.skylight-studio.jp/nissyoku.pdf

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先ほどの板橋区立教育科学館に続き、池袋サンシャインシティにある「コニカミノルタプラネタリウム満天」(以下、「満天」と略記)へとはしごしました。
喫茶店やコンビニに寄り道なんかしていたら到着が開演ギリギリ。電車1本遅れたり、途中の道を走っていなかったりしたら間に合っていませんでした。何はともあれギリギリセーフです。

満天は今年が5周年とのことで、記念企画をいろいろとやっています。「満天★ポイントラリー」もその一環。鑑賞券が半額になったり、抽選で豪華景品が当たったりします。期限が1年間あるので、スタンプ5個ならクリアできるでしょう。景品目指してがんばりたいです。

さて、今日は夕方5時からの回を見ました。メインは「ブラックホール 無限の彼方へ」。同時に、冒頭に「太陽が消える!? 7.22皆既日食」、続けて「SPRING STARS 春の星座案内」も上映されました。満天は生解説はなく、すべて自動上映です。

「太陽が消える!? 7.22皆既日食」は5分の短い番組。奇しくも板橋区立教育科学館に続いての「皆既日蝕」ものです。でも、両者とも違った切り口で「皆既日蝕」を扱っていたので、どちらも満足でした。
満天では短い時間の中で皆既日蝕を再現することに力を入れていたように思えます。CGを利用して皆既日蝕をシュミレーション。皆既日蝕の疑似体験ができました。CGとはいえなかなかよくできています。いい体験になりました。
番組最後の「晴れるといいですね」の一言が身にしみました。そう、自分の中で盛り上がってても天気が悪かったらパーなんですね。会期日蝕が予定されている7月22日、関東では梅雨が明けるかどうかという時期。確実に見るなら、やっぱり南に飛ぶべき? そんな時期に休めるのか? 悩める日々が続きそうです。

続いて上映されたのが「SPRING STARS 春の星座案内」。そのタイトル通り、春の星座の解説です。
やはり春の星座探しは北斗七星から。北斗七星から北極星を見つけ、おおぐま座、こぐま座を確認。春の大曲線に沿ってうしかい座、おとめ座。うしかい座の西隣のりょうけん座にもふれます。そして、春の大三角からしし座へと目を転じます。ここでしし座から英雄ヘラクレスの話に話題を移し、ヘラクレスに退治されたかに座とうみへび座を探しだし、ヘルクレス座で締めくくられました。
秋に見られるペルセウスが活躍する古代エチオピアの物語も素敵ですが、ヘラクレスが活躍する物語もまたいいですね。

上映最後の番組は「ブラックホール 無限の彼方へ」。府中市郷土の森博物館での番組とは違い、こちらは物語仕立てではありません。CGでブラックホールを再現しながら、その謎に迫っていく内容になっています。
なんでもアメリカが打ち上げた「スウィフト宇宙望遠鏡」がブラックホールの謎解明に一役買っているようです。途中思考が違うところにいってしまったこともあって、理解が不十分なのが悔やまれます。γ線とかX線とかが解説に登場して、「α線やβ線とどう違うんだっけ」なんて考えてしまいました。集中を途切らせたらダメですね。

狙ってやっているのか、偶然なのかわかりませんが、この満天でのプラネタリウム、スタッフロールが流れるときに星が縦回転を起こします。僕個人的には「満天の縦回転」と呼んでいて、密かに楽しみにしています。南天の星が見えたり、真反対の季節の星座が逆さに見えたりします。必死になることないのに、夢中になって「あの星座なんだ?」「逆さだとこう見えるんだ!」なんてやっています。「満天の縦回転」は隠れた見所だと思います。

この満天、他のプラネタリウムに比べて割高なのですが、その分の価値はあるかと思います。映像だけでなく音響も優れていて、設備も上々です。
もう1つの春の新番組「ゴスペラーズ 星と大地のハーモニー」も機会を作って見に来るつもりです。そちらも楽しみです。


■コニカミノルタプラネタリウム満天
○開演時間
 月~木 …11時から19時までの各00分
 金土日祝…11時から20時までの各00分

○休館日
 特別メンテナンス日のみ休館
○場所
 JR・丸ノ内線・有楽町線・副都心線・東武東上線・西武池袋線「池袋駅」から徒歩10分ほど。


○コニカミノルタプラネタリウム満天 公式ウエブページ
 http://konicaminolta.jp/manten/index.html

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前日は雷も鳴るようなひどい天気でしたが、うって変わって今日は風が強いものの春らしいポカポカした陽気。そんな中、板橋区教育科学館のプラネタリウムに行ってきました。

池袋から東武東上線に乗り換えて6駅、上板橋駅が最寄りの駅です。駅の北口に出てまっすぐ進み、突き当たりを右折。商店街を歩いて行けば左手に目的地である板橋区立教育科学館があります。駅前からバスが出ているようですが、バスに乗るまでもありません。大人の足で5分も歩けばあっという間に着きます。

CIMG0011.JPG

板橋区立教育科学館は地上2階、地下2階の建物。地下2階は機械監視室とやらで入ることができません。2階はイベントなど特別なときにしか開いていないようです。ちなみにこの日は定額給付金の交付が行われていました。2階と地下1階に挟まれた1階と地下1階がメインのようです。

地下1階には科学展示室(科学展示コーナー)がありました。子どもたちが喜びそうな「体験型」の展示品がたくさんありました。この日は春休み中であることもあって、元気に子どもたちが遊んでいました。また、休憩コーナーもあり、親子連れでお弁当を広げていて、和気藹々とした雰囲気でした。手を動かしながら考えるテクニカルパズルも置いてあり、頭をひねっている子もいました。

1階はホールとプラネタリウムの入口で占められています。じっくり見て回るものは数多くはないものの、限られたスペースを利用して展示品も置かれています。

この板橋区立教育科学館では今挙げたような展示物だけでなく、イベントも数多く行われているようです。ざっと見ただけでも「サイエンスショー」「星を見る会」「コンサート」「ヒーリングコンサート」「科学教室」「パソコン教室」「映画会」「子ども発明展」など充実したラインアップです。

さて、この日、午後1時30分からのプラネタリウムを見ました。今回の内容は、生解説による「星空解説」とオート番組の「はじめての皆既日蝕」。

今日、空に浮かんでいるのが上弦の月。日が沈んで星が瞬く頃になると月が西の空に見えます。月明かりは微弱な星の光を遮ってしまいます。星の観察にとって月明かりは天敵。
プラネタリウム前半の「」でもそんな話から始まり、星の見やすさを優先して月明かりをオフ。うれしい配慮です。
西の空にはまだまだ冬の星座が見える頃ですが、月のこともあってか春の星座の解説に終始していました。
北斗七星を確認した後、そこから導き出せる星座を解説していきます。北の空では北極星、おおぐま座、こぐま座。南の空ではしし座。東の空では春の大曲線をたどってうしかい座とりょうけん座におとめ座。ただ星座の名前を列挙するのではなく、間にギリシア神話を差し込んだり、1等星の名前の由来にもふれていきます。メジャーな星座でなじみのない人を引き寄せつつも、慣れている人にも満足してもらおうという配慮を感じます。春の星座に絞り込んだ分、中身の充実を図った構成になっていました。

番組の後半は「はじめての皆既日蝕」。天文に今まで関心がなかった人でも興味を持たせようという心意気を感じました。「はじめて」の名に恥じない内容でした。
その象徴としては、これだけは覚えてもらおうというキーワードが2つ出てきました。それは「7月22日」と「日蝕グラス」。回数は数えていませんが、番組中にこのキーワードが事あるごとに登場しました。どんなに関心がなくてもこれだけは覚えるのではないでしょうか。
この2つのキーワードだけでなく日蝕観察のイロハがよくまとめられていました。「日蝕とはいかなる現象か」「日蝕のメカニズム」「日蝕の種類」の基本的なことから、「2009年の日蝕観察のスポット」や「日蝕観察に必要なもの」「日蝕観察の注意点やコツ」など初めて知る内容もたっぷりありました。
東京でも太陽の75%が欠ける部分日蝕が起きるとか。どうにかしてスケジュールをやりくりしてでも見たいですね。今から期待が高まります。さっそく手帳の7月22日の欄ににでっかく「皆既日蝕」と書きました。

前半の「星空解説」も充分に良かったのですが、後半の「はじめての皆既日蝕」だけでも相当満足できました。皆既日蝕が起きる7月中旬まで投影しているようです。今は皆既日蝕に興味がなくても、この番組を見ると生で見たくなります。おすすめできます。

この板橋区立教育科学館、家からちょっと遠いところにあったのですが、はるばる訪れただけの価値がありました。

蛇足ですが、この板橋区立教育科学館で「国際科学映像祭 ドーム&立体プレイベント2009スタンプラリー」のスタンプが5個になりました。先着50名にもらえるというオリジナルグッズに応募します。さあ、先着50名に間に合ったのでしょうか?


■板橋区立教育科学館
○開演時間
 水 金…15:30~
 土日祝…13:30~、15:30~
  ※このスケジュール以外にも無料の「子供向け投影」「星空散歩」も投影しているようです。
  ※春夏冬の学校長期休み中はこのタイムスケジュールとは別に投影されるようです。
○休館日
 毎週月+年末年始
 ただし、月が祝日の場合は翌日が休館
○場所
 東武東上線「上板橋駅」から徒歩5分ほど。


○板橋区立教育科学館 公式ウエブページ
 http://www.itbs-sem.jp/

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お台場にある日本科学未来館に行ってきました。メインの目的はプラネタリウムです。

新宿駅からりんかい線接続の埼京線に乗り、東京テレポート駅で下車。お台場の足として活躍している「東京ベイシャトル」というバスに乗り換えます。このバス、無料で乗ることができ、お台場の主要スポットをグルグル循環しています。日本科学未来館にもちゃんと止まってくれます。

入り口には行ってすぐのところに入館チケットの販売機があります。チケットを買ったら、チケットに2次元バーコードが印刷されています。何のことかと思ったら、日本科学未来館では展示コーナーなどに入るためには、この2次元バーコードをかざさなくてはいけないようです。

入館チケットを買ったらプラネタリウムの予約です。予約するには1階の奥へと進み、予約のための機械に先程の2次元バーコードをあてなくてはならないのです。
この日、日本科学未来館に僕が到着したのは午前11時半よりちょっと前。先程の「東京ベイシャトル」の始発でした。それなのにも関わらず午前中の回はおろか、午後2時45分の回の予約がようやく取れるという状態。
土日や祝日ではないただの平日であるにも関わらず、すごい盛況ぶりです。ただただ驚きです。
これは後でわかったことですが、小学生の社会科見学(というよりも理科見学?)の団体がいて、先に予約しているようでした。午前中の回を狙うなら「東京ベイシャトル」では時期によっては難しいのかもしれません。「東京ベイシャトル」の始発でもぜんぜんダメだったので、もっと早い時間にゆりかもめのテレコムセンター駅から歩いて行った方がいいかもしれません。

そんなこんなでプラネタリウムまで3時間ほど時間ができてしまいました。じっくりと展示を回ることにしました。

この日本科学未来館、不思議な構造をしています。1階からエスカレートを上ると3階に着き、さらにエスカレートを上ると5階に着きます。なぜか2階と4階がありません。その上は6階、7階と続くのです。不思議な建物です。

その3階と5階に常設展示があります。常設展示コーナーへの入り口に駅で見かける自動改札のような装置があります。駅ならばSuicaなどのカードをタッチするところなのでしょうが、ここでは先程の2次元バーコードをタッチします。そうして展示コーナーへと入ることができます。

常設展示にはただ眺めるだけではなく、触ったり動かしたりするような展示品も数多くあります。だから楽しむためには両手を空けておくべきです。そのためにも1階にあるロッカーコーナーに荷物を預けてから上に上がるとかなり楽です。

この日は親子連れの集団が目立ちました。子どもたちが勝手に楽しんでいて、それをお父さん・お母さんがほほえましく眺めている姿がまた印象的でした。

僕自身の感想としては「民間企業では、これ、できないんだろうな~」といったところです。公共施設だからこそ、この低価格でこういう展示ができるのでしょう。お金のかけ方がひと味違っていました。採算が採れていないのではと心配してしまいます。
あとはもう公共施設、それも国のだから仕方がないのでしょうけど、一生懸命(誰かの考える)理想の結論に誘導している感じが嫌でした。医療問題とか地球環境問題とか、政策に影響している部分は都合のいいように巧みに誘導しています。都合の悪い部分は気づかせないようにスルーしています。
ありのままを見ずに裏やら背景やらを考えてしまう癖がまた出てしまいました。
とはいいながらも、どの展示もよく作り込まれています。すべての展示に等しく興味を持つことができなくても、誰しもがどこかの展示に興味がもてるだけのボリュームと質が確保できています。それだけでも充分な価値があると思うのです。

そういえば食事の場所に苦慮しました。3カ所ある食事場所はどこも昼時には込んでいました。僕は並ぶのが嫌なので食事をとるのをあきらめてしまいました。近くにコンビニでもあれば状況が変わるのでしょうが、どのくらい近くにあるのかも不明です。お台場に乗り込む前に食事を買っておいた方が吉かもしれません。

そんなこんなプラネタリウムの時間です。僕が見た午後2時45分の回は「バースデイ」という25分間ほどの自動投影の番組です。
プラネタリウムの始まる15分くらい前に入り口に行ってみたら、すでに30~40人暗い並んでいてビックリ。並々ならぬ気合いに後込みしそうです。

いよいよ入場。
入場前、「立体めがね」を渡されます。この「立体めがね」というものを初めて体験したのですが、ここまで遠近感が変わるものだとは知りませんでした。プラネタリウムにしろ、また映画にしろ、スクリーンに画像が映し出され、僕らはその画像を見て楽しみます。でも「立体めがね」をかけると左目と右目で見える画像にズレが生じて、それが遠近感につながるようなのです。なかなかいい体験をしたと思います。
残念といえば残念なのが、「立体めがね」の遠近感を楽しんでいるあまり、番組の内容が薄れてしまうことでしょうか。番組が終わって、周りの人たちが口々に話していたのは「映像すごかったね」とか「ギューンと飛んできた」とかそんな感想ばかり。内容に関する感想をついぞ聞くことができませんでした。これはこれで他のプラネタリウムにはない演出なので、意味あることなのでしょうね。

肝心の番組の中身です。「バースデイ」の名にある通り、地球や太陽、月など、宇宙に浮かぶ天体の誕生をCGで再現したものです。子どもが見るには言葉が難しいところもありますが、映像の迫力に心奪われるので心配無用です……っていうのもあまりうれしい話ではありませんが、映画を見るように映像を楽しむのがいいと思います。

番組が終わって、1階の売店をプラプラと眺めて帰路につきました。


■府中市郷土の森博物館 基本データ
○開演時間
 平 日…10:45~、11:30~、13:00~、14:45~、15:30~
 日 祝…10:45~、11:30~、12:15~、13:00~、14:45~、15:30~、16:15~
○休館日
 毎週火+年末年始
○場所
 徒歩ならば新交通システムゆりかもめ「船の科学館駅」「テレコムセンター駅」からなら4~5分で着きます。りんかい線「東京テレポート駅」からなら上に書いた「東京ベイシャトル」無料循環バスに乗るか歩いて15分ほどで着きます。


○日本科学未来館 公式ウエブページ
 http://www.miraikan.jst.go.jp/


○「東京ベイシャトル」公式サイト
 http://www.hinomaru.co.jp/metrolink/odaiba/index.html

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このサイトについて……
 思っていること、考えていることを誰に頼まれることもなく綴っています。自分の思考の整理として書いているので、日記ではありません。
 自分のアンテナに引っかかった面白いもの、興味惹かれるものも収集して記録しています。
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 なお、別サイトで読書記録をつけています。こちらにもお立ち寄りいただければ幸いです。
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