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最近、プラネタリウムに行く機会が多くなっていて頭のスイッチが天文に入っているのかもしれません。岩波新書の『カラー版 すばる望遠鏡の宇宙 -ハワイからの挑戦』(著者:海部宣男、宮下曉彦)という本を読んでいて、あまりのスケールの大きさにふと思いついたことです。

「地球のサイズを1mに縮めたらどうなるのだろう?」

それで電卓片手に早速計算してみました。ちなみに有効数字2桁で計算しています。

地球を直径1mのボールだとします。運動会で行う大玉転がしよりもっと小さいです。人間と比べると大人の胸の高さくらいでしょうか。それくらいに地球を縮めます。

すると、地球の周りをぐるぐる公転している衛星である月はどうなるでしょう。地球から30m離れた所を回っている計算になります。月の大きさはおよそ27cm。成人男性の足のサイズくらいでしょうか。それくらいの大きさになります。

では、太陽はどうなるでしょうか。太陽ははるか遠く地球から12km離れた位置で輝いています。大きさは直径110m。徒競走の距離よりも少し長いですね。垂直方向で考えるとビルの20階から30階程度の高さです。

30m離れた所にある27cmの月と、12km離れた所にある直径110mの太陽。この2つの天体のバランスがとれているおかげで、地球から見たときほぼ同じ大きさに見えているのですね。

ちなみに1mの地球に立つ身長150cmの人は、0.12mmに縮んでしまいます。微生物でいうとゾウリムシくらい。地球を1mに縮めることは、ヒトをゾウリムシサイズに縮めるのとほぼ同じくらいです。

この縮尺では1光年、つまり光が1年間に進む距離は76万km。これでも相当な距離です。これですでに本当の地球から月までの距離の往復分に相当します。太陽以外で地球から一番近い恒星といわれるケンタウルス座α星までが4光年ちょっとだと言われているので、300万kmを超える計算に。宇宙のサイズは途方もないのを感じます。

ちなみに太陽系の惑星について計算してみました。

  太陽からの平均距離 星の直径
水星 4.5km 38cm
金星 8.5km 95cm
地球 12  km 100cm
火星 18  km  53cm
木星 61  km 11  m
土星 110  km 9.4m
天王星 230  km 4.0m
海王星 350  km 3.9m

※2009年6月4日追記
表の中の「太陽からの平均距離」がすべて間違っていたのを訂正しました。計算は2度試したのですが、2度とも誤った式を立ててしまいました。非常に情けないです。

この計算をしながら、宇宙を少し感じることができました。途方もなく大きいものや途方もなく小さいものを感じたいときに、試してみるとぐっと身近に感じられること請け合いです。機会があればまたやってみたいです。

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