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突然『数学ガール』を読み返したくなり、勢いに任せて徹夜で読みきってしまいました。その徹夜の勢いで著者である結城浩さんのサイトを覗き、そこに記録されている日記をおもむくままに読んでいました。そんなとき目に付いたのが「勉強日記を書くコツ」。
『数学ガール』からも、この日記からも、その他アップされている文章を読んでいても感じることがあります。それは結城浩さんの「まっすぐさ」です。「純粋さ」と表現してもいいかもしれません。
結城さんにとって文章を書くこととは、書き手の満足と読み手の満足を最大にすることなんだろうと感じました。書き手として満足いかないものは世に出せない。そして、書き手自身=第一の読み手なのだから、読み手としての自分も満足できなければならない。そしてさらに、読み手の満足が得られるかどうか、さまざまな仮想読者でシュミレーションする。この書き手と読み手の満足を純粋に、そしてまっすぐに追求している方だからこそ、こういう素敵な本が書けるのですね。
結城さんの著作活動を裏で支えるのが研究・勉強活動です。「勉強日記を書くコツ」を見ていても、取り込んだ知識から思考を発展させていく質の高さを感じます。ここに書かれていることを見てしまえば当然のことに感じるのですが、これを普段から「技化」しているところが他の人と違うのですね。僕も見習いたいです。
結城さんの掲げる「勉強日記を書くコツ」は次の3つです。
1.「当たり前」を書け。
2.自分しか読まなくても、丁寧に書け。
3.「分からない」を書け。
特に3つ目の「分からない」に注目する視点を僕なんかは忘れてしまいがちです。分かっていることと分かっていないことの境界線を意識するからこそ、次の課題が見えてきます。分からないことを勉強したり、すでに分かっていることをさらに深く追究したり、視野を広げるためにあえて脇に置いておいたり、……。境界線が見えてくればこそ、こんなことも意識的にできるのでしょう。
視野が広がった気がします。結城さんの文章を読んでいると、まだまだ学ぶべきことがある予感がします。ひとまず今の想いをそのままにここに記しておきます。
○『結城浩の日記』2005年10月5日より「勉強日記の書き方」
今回の内容を書くきっかけとなった結城浩さんの文章です。
http://www.hyuki.com/d/200510.html#i20051005
○『結城浩 - The Essence of Programming』
結城浩さんのサイトのトップページです。
http://www.hyuki.com/index.html
○上サイト内の『結城浩の日記』
http://www.hyuki.com/d/
自分のアンテナに引っかかった面白いもの、興味惹かれるものも収集して記録しています。
不定期連載です。気の向いたときにお立ち寄りください。
http://bookdiary-k.blogspot.com/
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