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 番組名で検索されてここにたどり着かれてもお互い嫌な気持ちになるので、具体的に名前を挙げることはしません。政治的にひどく偏向したあるラジオ番組があります。民主党よりの報道なのです。普段は聞いていません。聞いていて気分が悪くなるからです。けれども、昨日は興味があり聞くことにしました。昨日の夕方、民主党の小沢代表の辞意表明があったからです。やはりというか、案の定というか、アンチ自民、民主プッシュの偏向報道でした。中立とは決していえない内容です。

 この番組を聴いていると、いろいろと考えることがあります。

 政治的にひどく偏った内容を公共の電波に乗せていいのか、という第1の疑問です。
 もちろん何らかの発言をする以上、必ずどちらかに針は振れます。そこから逃れることはできません。真に針を真ん中にするには沈黙しかありえません。
 それを前提にしても、片側に振れっぱなしというのには疑問が残ります。交互に等しく針が振れていれば、「おおよそ中立」と言って構わないでしょう。それこそが報道としてふさわしい姿なのではと、頭によぎります。

 その一方、パーソナリティの個性が出るからこそラジオとしての魅力が高まる、という気もするのです。この番組には、そのタイトルに個人の名前を冠しています。個性を番組に乗せるのは当然です。
 「ラジオを聴く」という行為を僕らがするとき、主にそのパーソナリティの個性に惚れ込むのが動機になります。もちろん仕事しながら惰性で聞くこともあります。それでもパーソナリティに合わせてチューニングを変えるという権利がリスナーには存在します。リスナーは自分の嗜好に合わせて番組を変えてしまえばいいのです。

 イヤならば聴かなければいい。はい、やっぱりこれからも聴くのは致しません。これで結論になってしまいます。
 けれども、あえて結論としたら思考停止。ここは踏ん張って、考えを続けます。

 偏った報道であろうと、自分の考えとそぐわない点があろうと、語っている内容に納得さえできれば聴きたくもなります。けれども、この番組を聞こうという気にまったくなれません。「偏っている」だけでは解決できない理由があるからでしょう。

 ラジオを聴くという行為がパーソナリティの個性に依然しているのであれば、僕が番組を聞きたくない理由はパーソナリティを探ることで得られるはずです。
 番組のパーソナリティのコメントを聞いていて納得できない点が多々あります。なぜ納得できないのかと考えてみたとき、なぜパーソナリティがそう考えるのかという一番大事な点が欠けているのだと思い至りました。うなずくか否定してみせるだけ。「これはいかん」「うーん」「なるほど」しか言わない、言えない。単語レベルのコメント。だから、そう考えるに至ったのか伝わりません。
 計算してのことなのか、素なのかはわかりません。これも個性だと言われると身も蓋もありません。けれども「政治」という題材を扱い「偏った報道」をしているのにも関わらず、伝わらない意見が個性。ラジオパーソナリティとしてこんな個性、番組の存続を揺るがす致命傷だと思ってしまうのです。

 それにしても、昨日の辞任報道に関して、都合のいいリスナーの意見しか読み上げないのにはさすが辟易します。しかもこれが国民の意見の中心であるかのように操作されると、さすがに「ヒドい!」と言わざるをえません。パーソナリティの意見が偏るのは自由ですが、リスナーの意見を操作するのは自由ではないはず。反対意見も読み上げてほしいものです。「印象操作」と言われても仕方がないでしょう。
 作曲家である三木たかしさんの訃報に関しても、もう少し気の利いたことを言えないのでしょうか。今まで詳しくなかったのでしょう。当たり障りのない「定型表現」だけ。そんなことはラジオの役割ではありません。詳しくなかったのならば、放送前に勉強すればいいだけのこと。

 新聞については何度か書いていますが、ラジオについても期待を寄せています。それだけにこういう番組を聴くと不安になります。「インターネットさえあれば他のメディアは不要だ」なんて主張する人たちの材料になりかねません。この番組の人気って、どうなのでしょう? 他の人がどう考えているのか知りたいです。

 よけいなお節介なのを承知で、少し憂いのあることを書いてみました。
 ここで書いているだけでは何も改善しないんですよね。匿名で送ってしまおうか、ちょっと迷っています。番組で読まれることは絶対ないでしょうが、パーソナリティ・番組スタッフに一石投じられるのであれば、その価値があるかもしれません。
 さあ、どうしましょう……。

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