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昨日、年齢の十の位が1つ増えました。30歳、いわゆる「三十路」と呼ばれる歳です。30歳になったからといって、それこそRPGでレベルアップするかのように、何かが変わるわけではありません。昨日、一昨日、……、1週間前、……と変わらぬ日々を送っています。「30歳になった瞬間」にさほどインパクトも感慨もありませんでした。むしろ、25歳を過ぎて「四捨五入したらもう30になる!と気づいた瞬間」の方がインパクトが大きかった記憶があります。ああ、もう20歳よりも30歳のほうが近いんだと思ったものです。
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30歳というと思い出す歌があります。それは林原めぐみさんの「thirty」という曲。作詞・作曲ともにMEGUMIとありますから、これは林原めぐみさん自身の作詞・作曲です。まさに自身の想いを乗せて書いた曲です。
歌詞を読んだり、曲を聴いたりしていると、相当なねたみ・やっかみ・軋轢があったのだろうかと想像してしまいます。僕の場合は、他の人と比べて落ち込んだり苦しんだりなんてことはないのですが、一般的にはこんなこともあるのでしょうね。なんとなくわかるような気がします。
僕がグッと来る歌詞は曲冒頭の次のもの。
気がつけば後ろに道が しっかりとできていて
迷ったり つまずいたり 色々あったけど
それぞれがとても大切 私だけのダイアリー
いつのまにか思い出ね あの日 あの時 あの声
自分だけの30年分の足跡があって、今の自分があるのです。「思い出」と一口に言っても、「うれしい思い出」も「苦しい思い出」もあります。「思い出したくもない思い出」もたくさんあります。それこそ過去の自分に合えるのなら、説教でもしてやりたいような思い出もあります。それも含めて、全部自分の「道」なんですよね。
サビでは過去と未来の自分に想いをはせます。
10年前の私に 思い切り無理をしなさい
がむしゃらにぶつかって しっかり傷ついてと
10年後の私には あんまり無理をしないで
ゆっくりとあなたらしく 歳(とき)を重ねていてと 伝えたい
21歳でデビューして激動の10年を送ったのでしょう。「傷」つきながらも「無理」をして「がむしゃらにぶつかって」きた10年間だったのでしょう。
思えば20代というのは、自分にとって初めての経験が多く、それでもそれを勢いで抜けられる強さがあるような気がします。30代になれば、少しは周りが見えるようになればいいと思っています。何が自分らしさなのか、まだまだふらついていますが、自分らしい「歳(とき)を重ねて」いきたいですね。
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30歳ということでもう1曲。アンジェラ・アキさんの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」。
今 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうな時は
自分の声を信じ歩けばいいの
大人の僕も傷ついて眠れない夜もあるけど
苦くて甘い今を生きている
15歳だったアンジェラ・アキさんが自分に宛てて書いた手紙。その手紙が30歳のときに母親から送られたことをきっかけに誕生した曲です。もとはNHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲としてスタートを切りました。NHK「みんなのうた」で放送され、合唱コンクール・卒業式の定番ソングになっているようです。
15歳の頃に30歳の自分を想い、こういうメッセージを残せるか。僕にはできない芸当です。でも、30になった自分が40の自分に何を想うか、50の自分に何を想うか。そんなことならば可能だと思います。想うことは何か。究極的にはこの言葉に集約されます。
拝啓 この手紙読んでいるあなたが
幸せな事を願います
「幸せの形」なんてのはいろいろあるし、30歳が考える「幸せの形」と10年後の「幸せの形」はきっと違う形をしているのでしょう。でも、その瞬間瞬間、幸せでありたいと願いたいものです。
■Youtubeより 「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」
○本人映像PV
○NHK「みんなのうた」より 男の子バージョン
※女の子バージョンはこちら
http://www.youtube.com/watch?v=qv-OKEM9I7I
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女性の曲が2曲続きました。続いては男性の曲です。ゆずの「もうすぐ30才」。
歌詞に出てくる言葉が「コンビニ」「缶ビール」「深夜映画」「ナイター」「飲み会帰り」「タクシー」。30男の等身大のリアルがそこに描かれています。「30歳」ということに特別に気負うこともなく、日常を忙しく過ぎていく。そんな情景がさわやかに歌われています。
そんな「もうすぐ30才」に繰り返し登場するフレーズがこちら。
あぁ 僕ももうすぐ30才 気づけば僕ももうすぐ30才
力の抜けた感じがいいです。「30歳だ、ヤバイ、どうしよう」でもなく、かといって、「いい加減に過ごした30歳」でもありません。今に必死で、未来を見つめる余裕もない。けれども一生懸命、がむしゃら。そんな姿に共感できます。
■Youtubeより
「もうすぐ30才」本人PV
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もっと力が抜けているのがこちら。奥田民生さんの「イージュー★ライダー」。
何もないな 誰もいないな 快適なスピードで
道はただ延々続く 話しながら 歌いながら
カレンダーも 目的地も テレビもましてビデオなんて
いりませんノンノン僕ら 退屈なら それもまたグー
過去を振り返って浸ったり、嘆いたり、落ち込んだりして立ち止まる。そんなことはやめて、ただ前を向いて歩いていこうよ。そんなメッセージが受け止められます。「あの向こうの もっと向こうへ」なんていうフレーズにも同じものを感じます。
最後サビの部分。長いですが引用します。
僕らは自由を 僕らは青春を
気持ちのよい汗を けして枯れない涙を
幅広い心を くだらないアイデアを
軽く笑えるユーモアを うまくやりぬく賢さを
眠らない体を すべて欲しがる欲望を
大げさに言うのならば きっとそういう事なんだろう
誇らしげに言うのならば きっとそういう事なんだろう
「~を~を」と「を」が連続する歌詞。そのすべてが「大げさ(誇らしげ)に言うのならば きっとそういう事なんだろう」につながっています。「そういう事」に聴き手の解釈の余地があるのですが、僕は「立ち止まらず前を向いて歩こうよ」と考えたいです。
■Dailymotionより
「イージュー★ライダー」PV
Okuda Tamio - Iijyuu Rider
by enjoy-kumai
※蛇足
タイトルの「イージュー」。これは芸能界(ミュージシャン?)の隠語で「30」を表しているとか。
音階を表すのドレミ…は、英語(イタリア語)ではCDE…となります。このCDE…に数字の123…をあてはめると「E=3」。この「E」に「十(ジュー)」を組み合わせて「イージュー」で「30」。
調べていて初めて知りました。
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「30歳の歌」を集めてみました。以前から知った曲もあれば、調べてみてはじめて知った曲もあります。まだまだあるような気がするのですが、ぼちぼちと探してみようと思います。
今は難しく考えるのではなく、今までと同じように、自分らしくただただ進んでいく30代を進んでいきたいものです。その先にどんな幸せが待っているのかはわかりませんが、そんな素敵な30代を送りたいものです。
○林原めぐみさん アルバム「Iravati」
上記「thirty」が収録されています。
○ゆずのアルバム「リボン」「ゆずのね 1997-2007」
上記「もうすぐ30才」が収録されています。
自分のアンテナに引っかかった面白いもの、興味惹かれるものも収集して記録しています。
不定期連載です。気の向いたときにお立ち寄りください。
http://bookdiary-k.blogspot.com/
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