[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
先ほどの板橋区立教育科学館に続き、池袋サンシャインシティにある「コニカミノルタプラネタリウム満天」(以下、「満天」と略記)へとはしごしました。
喫茶店やコンビニに寄り道なんかしていたら到着が開演ギリギリ。電車1本遅れたり、途中の道を走っていなかったりしたら間に合っていませんでした。何はともあれギリギリセーフです。
満天は今年が5周年とのことで、記念企画をいろいろとやっています。「満天★ポイントラリー」もその一環。鑑賞券が半額になったり、抽選で豪華景品が当たったりします。期限が1年間あるので、スタンプ5個ならクリアできるでしょう。景品目指してがんばりたいです。
さて、今日は夕方5時からの回を見ました。メインは「ブラックホール 無限の彼方へ」。同時に、冒頭に「太陽が消える!? 7.22皆既日食」、続けて「SPRING STARS 春の星座案内」も上映されました。満天は生解説はなく、すべて自動上映です。
「太陽が消える!? 7.22皆既日食」は5分の短い番組。奇しくも板橋区立教育科学館に続いての「皆既日蝕」ものです。でも、両者とも違った切り口で「皆既日蝕」を扱っていたので、どちらも満足でした。
満天では短い時間の中で皆既日蝕を再現することに力を入れていたように思えます。CGを利用して皆既日蝕をシュミレーション。皆既日蝕の疑似体験ができました。CGとはいえなかなかよくできています。いい体験になりました。
番組最後の「晴れるといいですね」の一言が身にしみました。そう、自分の中で盛り上がってても天気が悪かったらパーなんですね。会期日蝕が予定されている7月22日、関東では梅雨が明けるかどうかという時期。確実に見るなら、やっぱり南に飛ぶべき? そんな時期に休めるのか? 悩める日々が続きそうです。
続いて上映されたのが「SPRING STARS 春の星座案内」。そのタイトル通り、春の星座の解説です。
やはり春の星座探しは北斗七星から。北斗七星から北極星を見つけ、おおぐま座、こぐま座を確認。春の大曲線に沿ってうしかい座、おとめ座。うしかい座の西隣のりょうけん座にもふれます。そして、春の大三角からしし座へと目を転じます。ここでしし座から英雄ヘラクレスの話に話題を移し、ヘラクレスに退治されたかに座とうみへび座を探しだし、ヘルクレス座で締めくくられました。
秋に見られるペルセウスが活躍する古代エチオピアの物語も素敵ですが、ヘラクレスが活躍する物語もまたいいですね。
上映最後の番組は「ブラックホール 無限の彼方へ」。府中市郷土の森博物館での番組とは違い、こちらは物語仕立てではありません。CGでブラックホールを再現しながら、その謎に迫っていく内容になっています。
なんでもアメリカが打ち上げた「スウィフト宇宙望遠鏡」がブラックホールの謎解明に一役買っているようです。途中思考が違うところにいってしまったこともあって、理解が不十分なのが悔やまれます。γ線とかX線とかが解説に登場して、「α線やβ線とどう違うんだっけ」なんて考えてしまいました。集中を途切らせたらダメですね。
狙ってやっているのか、偶然なのかわかりませんが、この満天でのプラネタリウム、スタッフロールが流れるときに星が縦回転を起こします。僕個人的には「満天の縦回転」と呼んでいて、密かに楽しみにしています。南天の星が見えたり、真反対の季節の星座が逆さに見えたりします。必死になることないのに、夢中になって「あの星座なんだ?」「逆さだとこう見えるんだ!」なんてやっています。「満天の縦回転」は隠れた見所だと思います。
この満天、他のプラネタリウムに比べて割高なのですが、その分の価値はあるかと思います。映像だけでなく音響も優れていて、設備も上々です。
もう1つの春の新番組「ゴスペラーズ 星と大地のハーモニー」も機会を作って見に来るつもりです。そちらも楽しみです。
■コニカミノルタプラネタリウム満天
○開演時間
月~木 …11時から19時までの各00分
金土日祝…11時から20時までの各00分
○休館日
特別メンテナンス日のみ休館
○場所
JR・丸ノ内線・有楽町線・副都心線・東武東上線・西武池袋線「池袋駅」から徒歩10分ほど。
○コニカミノルタプラネタリウム満天 公式ウエブページ
http://konicaminolta.jp/manten/index.html
前日は雷も鳴るようなひどい天気でしたが、うって変わって今日は風が強いものの春らしいポカポカした陽気。そんな中、板橋区教育科学館のプラネタリウムに行ってきました。
池袋から東武東上線に乗り換えて6駅、上板橋駅が最寄りの駅です。駅の北口に出てまっすぐ進み、突き当たりを右折。商店街を歩いて行けば左手に目的地である板橋区立教育科学館があります。駅前からバスが出ているようですが、バスに乗るまでもありません。大人の足で5分も歩けばあっという間に着きます。
板橋区立教育科学館は地上2階、地下2階の建物。地下2階は機械監視室とやらで入ることができません。2階はイベントなど特別なときにしか開いていないようです。ちなみにこの日は定額給付金の交付が行われていました。2階と地下1階に挟まれた1階と地下1階がメインのようです。
地下1階には科学展示室(科学展示コーナー)がありました。子どもたちが喜びそうな「体験型」の展示品がたくさんありました。この日は春休み中であることもあって、元気に子どもたちが遊んでいました。また、休憩コーナーもあり、親子連れでお弁当を広げていて、和気藹々とした雰囲気でした。手を動かしながら考えるテクニカルパズルも置いてあり、頭をひねっている子もいました。
1階はホールとプラネタリウムの入口で占められています。じっくり見て回るものは数多くはないものの、限られたスペースを利用して展示品も置かれています。
この板橋区立教育科学館では今挙げたような展示物だけでなく、イベントも数多く行われているようです。ざっと見ただけでも「サイエンスショー」「星を見る会」「コンサート」「ヒーリングコンサート」「科学教室」「パソコン教室」「映画会」「子ども発明展」など充実したラインアップです。
さて、この日、午後1時30分からのプラネタリウムを見ました。今回の内容は、生解説による「星空解説」とオート番組の「はじめての皆既日蝕」。
今日、空に浮かんでいるのが上弦の月。日が沈んで星が瞬く頃になると月が西の空に見えます。月明かりは微弱な星の光を遮ってしまいます。星の観察にとって月明かりは天敵。
プラネタリウム前半の「」でもそんな話から始まり、星の見やすさを優先して月明かりをオフ。うれしい配慮です。
西の空にはまだまだ冬の星座が見える頃ですが、月のこともあってか春の星座の解説に終始していました。
北斗七星を確認した後、そこから導き出せる星座を解説していきます。北の空では北極星、おおぐま座、こぐま座。南の空ではしし座。東の空では春の大曲線をたどってうしかい座とりょうけん座におとめ座。ただ星座の名前を列挙するのではなく、間にギリシア神話を差し込んだり、1等星の名前の由来にもふれていきます。メジャーな星座でなじみのない人を引き寄せつつも、慣れている人にも満足してもらおうという配慮を感じます。春の星座に絞り込んだ分、中身の充実を図った構成になっていました。
番組の後半は「はじめての皆既日蝕」。天文に今まで関心がなかった人でも興味を持たせようという心意気を感じました。「はじめて」の名に恥じない内容でした。
その象徴としては、これだけは覚えてもらおうというキーワードが2つ出てきました。それは「7月22日」と「日蝕グラス」。回数は数えていませんが、番組中にこのキーワードが事あるごとに登場しました。どんなに関心がなくてもこれだけは覚えるのではないでしょうか。
この2つのキーワードだけでなく日蝕観察のイロハがよくまとめられていました。「日蝕とはいかなる現象か」「日蝕のメカニズム」「日蝕の種類」の基本的なことから、「2009年の日蝕観察のスポット」や「日蝕観察に必要なもの」「日蝕観察の注意点やコツ」など初めて知る内容もたっぷりありました。
東京でも太陽の75%が欠ける部分日蝕が起きるとか。どうにかしてスケジュールをやりくりしてでも見たいですね。今から期待が高まります。さっそく手帳の7月22日の欄ににでっかく「皆既日蝕」と書きました。
前半の「星空解説」も充分に良かったのですが、後半の「はじめての皆既日蝕」だけでも相当満足できました。皆既日蝕が起きる7月中旬まで投影しているようです。今は皆既日蝕に興味がなくても、この番組を見ると生で見たくなります。おすすめできます。
この板橋区立教育科学館、家からちょっと遠いところにあったのですが、はるばる訪れただけの価値がありました。
蛇足ですが、この板橋区立教育科学館で「国際科学映像祭 ドーム&立体プレイベント2009スタンプラリー」のスタンプが5個になりました。先着50名にもらえるというオリジナルグッズに応募します。さあ、先着50名に間に合ったのでしょうか?
■板橋区立教育科学館
○開演時間
水 金…15:30~
土日祝…13:30~、15:30~
※このスケジュール以外にも無料の「子供向け投影」「星空散歩」も投影しているようです。
※春夏冬の学校長期休み中はこのタイムスケジュールとは別に投影されるようです。
○休館日
毎週月+年末年始
ただし、月が祝日の場合は翌日が休館
○場所
東武東上線「上板橋駅」から徒歩5分ほど。
○板橋区立教育科学館 公式ウエブページ
http://www.itbs-sem.jp/
最近、プラネタリウムに行く機会が多くなっていて頭のスイッチが天文に入っているのかもしれません。岩波新書の『カラー版 すばる望遠鏡の宇宙 -ハワイからの挑戦』(著者:海部宣男、宮下曉彦)という本を読んでいて、あまりのスケールの大きさにふと思いついたことです。
「地球のサイズを1mに縮めたらどうなるのだろう?」
それで電卓片手に早速計算してみました。ちなみに有効数字2桁で計算しています。
地球を直径1mのボールだとします。運動会で行う大玉転がしよりもっと小さいです。人間と比べると大人の胸の高さくらいでしょうか。それくらいに地球を縮めます。
すると、地球の周りをぐるぐる公転している衛星である月はどうなるでしょう。地球から30m離れた所を回っている計算になります。月の大きさはおよそ27cm。成人男性の足のサイズくらいでしょうか。それくらいの大きさになります。
では、太陽はどうなるでしょうか。太陽ははるか遠く地球から12km離れた位置で輝いています。大きさは直径110m。徒競走の距離よりも少し長いですね。垂直方向で考えるとビルの20階から30階程度の高さです。
30m離れた所にある27cmの月と、12km離れた所にある直径110mの太陽。この2つの天体のバランスがとれているおかげで、地球から見たときほぼ同じ大きさに見えているのですね。
ちなみに1mの地球に立つ身長150cmの人は、0.12mmに縮んでしまいます。微生物でいうとゾウリムシくらい。地球を1mに縮めることは、ヒトをゾウリムシサイズに縮めるのとほぼ同じくらいです。
この縮尺では1光年、つまり光が1年間に進む距離は76万km。これでも相当な距離です。これですでに本当の地球から月までの距離の往復分に相当します。太陽以外で地球から一番近い恒星といわれるケンタウルス座α星までが4光年ちょっとだと言われているので、300万kmを超える計算に。宇宙のサイズは途方もないのを感じます。
ちなみに太陽系の惑星について計算してみました。
太陽からの平均距離 | 星の直径 | |
水星 | 4.5km | 38cm |
金星 | 8.5km | 95cm |
地球 | 12 km | 100cm |
火星 | 18 km | 53cm |
木星 | 61 km | 11 m |
土星 | 110 km | 9.4m |
天王星 | 230 km | 4.0m |
海王星 | 350 km | 3.9m |
※2009年6月4日追記
表の中の「太陽からの平均距離」がすべて間違っていたのを訂正しました。計算は2度試したのですが、2度とも誤った式を立ててしまいました。非常に情けないです。
この計算をしながら、宇宙を少し感じることができました。途方もなく大きいものや途方もなく小さいものを感じたいときに、試してみるとぐっと身近に感じられること請け合いです。機会があればまたやってみたいです。
お台場にある日本科学未来館に行ってきました。メインの目的はプラネタリウムです。
新宿駅からりんかい線接続の埼京線に乗り、東京テレポート駅で下車。お台場の足として活躍している「東京ベイシャトル」というバスに乗り換えます。このバス、無料で乗ることができ、お台場の主要スポットをグルグル循環しています。日本科学未来館にもちゃんと止まってくれます。
入り口には行ってすぐのところに入館チケットの販売機があります。チケットを買ったら、チケットに2次元バーコードが印刷されています。何のことかと思ったら、日本科学未来館では展示コーナーなどに入るためには、この2次元バーコードをかざさなくてはいけないようです。
入館チケットを買ったらプラネタリウムの予約です。予約するには1階の奥へと進み、予約のための機械に先程の2次元バーコードをあてなくてはならないのです。
この日、日本科学未来館に僕が到着したのは午前11時半よりちょっと前。先程の「東京ベイシャトル」の始発でした。それなのにも関わらず午前中の回はおろか、午後2時45分の回の予約がようやく取れるという状態。
土日や祝日ではないただの平日であるにも関わらず、すごい盛況ぶりです。ただただ驚きです。
これは後でわかったことですが、小学生の社会科見学(というよりも理科見学?)の団体がいて、先に予約しているようでした。午前中の回を狙うなら「東京ベイシャトル」では時期によっては難しいのかもしれません。「東京ベイシャトル」の始発でもぜんぜんダメだったので、もっと早い時間にゆりかもめのテレコムセンター駅から歩いて行った方がいいかもしれません。
そんなこんなでプラネタリウムまで3時間ほど時間ができてしまいました。じっくりと展示を回ることにしました。
この日本科学未来館、不思議な構造をしています。1階からエスカレートを上ると3階に着き、さらにエスカレートを上ると5階に着きます。なぜか2階と4階がありません。その上は6階、7階と続くのです。不思議な建物です。
その3階と5階に常設展示があります。常設展示コーナーへの入り口に駅で見かける自動改札のような装置があります。駅ならばSuicaなどのカードをタッチするところなのでしょうが、ここでは先程の2次元バーコードをタッチします。そうして展示コーナーへと入ることができます。
常設展示にはただ眺めるだけではなく、触ったり動かしたりするような展示品も数多くあります。だから楽しむためには両手を空けておくべきです。そのためにも1階にあるロッカーコーナーに荷物を預けてから上に上がるとかなり楽です。
この日は親子連れの集団が目立ちました。子どもたちが勝手に楽しんでいて、それをお父さん・お母さんがほほえましく眺めている姿がまた印象的でした。
僕自身の感想としては「民間企業では、これ、できないんだろうな~」といったところです。公共施設だからこそ、この低価格でこういう展示ができるのでしょう。お金のかけ方がひと味違っていました。採算が採れていないのではと心配してしまいます。
あとはもう公共施設、それも国のだから仕方がないのでしょうけど、一生懸命(誰かの考える)理想の結論に誘導している感じが嫌でした。医療問題とか地球環境問題とか、政策に影響している部分は都合のいいように巧みに誘導しています。都合の悪い部分は気づかせないようにスルーしています。
ありのままを見ずに裏やら背景やらを考えてしまう癖がまた出てしまいました。
とはいいながらも、どの展示もよく作り込まれています。すべての展示に等しく興味を持つことができなくても、誰しもがどこかの展示に興味がもてるだけのボリュームと質が確保できています。それだけでも充分な価値があると思うのです。
そういえば食事の場所に苦慮しました。3カ所ある食事場所はどこも昼時には込んでいました。僕は並ぶのが嫌なので食事をとるのをあきらめてしまいました。近くにコンビニでもあれば状況が変わるのでしょうが、どのくらい近くにあるのかも不明です。お台場に乗り込む前に食事を買っておいた方が吉かもしれません。
そんなこんなプラネタリウムの時間です。僕が見た午後2時45分の回は「バースデイ」という25分間ほどの自動投影の番組です。
プラネタリウムの始まる15分くらい前に入り口に行ってみたら、すでに30~40人暗い並んでいてビックリ。並々ならぬ気合いに後込みしそうです。
いよいよ入場。
入場前、「立体めがね」を渡されます。この「立体めがね」というものを初めて体験したのですが、ここまで遠近感が変わるものだとは知りませんでした。プラネタリウムにしろ、また映画にしろ、スクリーンに画像が映し出され、僕らはその画像を見て楽しみます。でも「立体めがね」をかけると左目と右目で見える画像にズレが生じて、それが遠近感につながるようなのです。なかなかいい体験をしたと思います。
残念といえば残念なのが、「立体めがね」の遠近感を楽しんでいるあまり、番組の内容が薄れてしまうことでしょうか。番組が終わって、周りの人たちが口々に話していたのは「映像すごかったね」とか「ギューンと飛んできた」とかそんな感想ばかり。内容に関する感想をついぞ聞くことができませんでした。これはこれで他のプラネタリウムにはない演出なので、意味あることなのでしょうね。
肝心の番組の中身です。「バースデイ」の名にある通り、地球や太陽、月など、宇宙に浮かぶ天体の誕生をCGで再現したものです。子どもが見るには言葉が難しいところもありますが、映像の迫力に心奪われるので心配無用です……っていうのもあまりうれしい話ではありませんが、映画を見るように映像を楽しむのがいいと思います。
番組が終わって、1階の売店をプラプラと眺めて帰路につきました。
■府中市郷土の森博物館 基本データ
○開演時間
平 日…10:45~、11:30~、13:00~、14:45~、15:30~
日 祝…10:45~、11:30~、12:15~、13:00~、14:45~、15:30~、16:15~
○休館日
毎週火+年末年始
○場所
徒歩ならば新交通システムゆりかもめ「船の科学館駅」「テレコムセンター駅」からなら4~5分で着きます。りんかい線「東京テレポート駅」からなら上に書いた「東京ベイシャトル」無料循環バスに乗るか歩いて15分ほどで着きます。
○日本科学未来館 公式ウエブページ
http://www.miraikan.jst.go.jp/
○「東京ベイシャトル」公式サイト
http://www.hinomaru.co.jp/metrolink/odaiba/index.html
サイエンスドーム八王子に続いてプラネタリウムのはしごです。八王子から京王線で分倍河原へ移動。府中市郷土の森博物館へと向かいます。
案内によると分倍河原駅からはバスが便利とあったのですが、時間に余裕があり、歩いて20分と書かれているうえ、複雑な道でもなさそうだったので、歩いていくことに決めました。
駅前から南北に伸びるはずの「かえで通り」を探します。駅を降りて正面にあった「かえで通り」はなぜか東西方向。途中で南に方向を変えるのにとまどいました。
最初はこうして戸惑ったものの、後は順調。駅近くのショッピングモール(「MINANO」というそうです。後で調べました。)のような場所に珍しいものを発見しました。CDやDVDだけでなくコミックの貸し出しをしているTSUTAYAと、「緑モス」なんて呼ばれる看板が緑色のモスバーガーがありました。
そのまま「かえで通り」をまっすぐ進みます。車の交通量はそれほど多くありません。歩道に歩行者用と自転車用の境界線が書かれているあたり、地元の人は自転車で移動することが多いのでしょう。畑や道ばたに花が咲いていてのどかです。いい散歩コースです。
中央自動車道の下をくぐり、そのまま進むと音楽記号のナチュラルを鏡に映したような道にぶつかりました。右に公園が見える分かれ道を直進、突き当たりは道に沿って右折、次の突き当たりのT字路を左折します。するとすぐに「ふるさと通り」と交差する十字路にぶつかります。そこを左折。あとは道なりにまっすぐ進めば、目的地である府中市郷土の森博物館が見えてきます。
府中の森博物館は1つの大きな公園になっていて、その入り口を入ってすぐのところに博物館の建物があります。目的地であるプラネタリウムはその建物の中にあります。
午後2時からの上映だったのに1時過ぎに着いてしまいました。時間をつぶすために博物館の中をぐるりと巡ってみました。
建物に入ってすぐ右手は喫茶店、左手は売店になっています。売店には天文グッズだけでなく府中や多摩に関する本なども売られていました。前々から買おうと思っていたカードサイズの星座早見盤を購入。カードサイズながら、日付・時刻合わせもでき、東西南北の方角、星座とその1等星の名前まではわかるようになっています。プラネタリウム鑑賞後、気になった星座がすぐに調べられます。
2階には展示室がありました。「都市と野鳥」展をやっており、近辺で見られる鳥の標本が飾られていました。近くには多摩川も流れていることもあり、多数の鳥が見られるようでした。奥の方では「くらやみ祭」という地元のお祭りの映像が流れていました。迫力があったのはいいのですが、このお祭りに参加したことのない僕は、申し訳ないと思いつつも「ふーん」としか思えませんでした。
そんなこんなで時間を過ごしていたら、いよいよ上演の時間が近づいてきました。プラネタリウムの方に行ってみたら、すでに結構な人数が集まっていてビックリ。建物にはこんなに人はいなかったように思います。時間にあわせて、建物の外の公園からも人が集まっているようでした。
いよいよプラネタリウムの開始です。前半は生での星空解説、後半は「ブラックホールへようこそ」と呼ばれる番組です。
前半の生解説、一番星である金星から火蓋を切りました。金星というと、今は夕方、西の空に輝く「宵の明星」ですが、あと5日もすれば日の出前、東の空に見える「明けの明星」になるとか。いや、知りませんでした。
プラネタリウムというと街の灯りやチリの影響をなくして、まさに満天の星空を見せるところが多いかと思います。ところが驚いたことに、今回の解説では街の灯りなどを残したまま解説が続けられました。これには正直びっくり! まさに「今日の夜空」を再現していて「リアル」です。「街からでも意外に星は見える」というのを伝えたいのでしょうね。ただ僕の視力では、1等星を見るのが精一杯。「このあたりにひしゃくの形をした北斗七星があるのがわかりますか」と言われても、真っ暗な空間にしか見えませんでした。まさかプラネタリウムで視力のなさを思い知らされるとは思ってもみませんでした。
さて街の灯りを残したままの解説。必然的に明るくて有名な星座が中心になります。オリオン座から始まり、おうし座、冬の大三角、ふたご座、ぎょしゃ座と冬の星座を一巡り。その後、しし座と土星に目を移し、一気に北の北斗七星へ。これらの星座の位置をざっと確認します。
ここまできて、いよいよ街の灯りも消され、プラネタリウムが真っ暗になります。もう一度、先ほどと同じように西にある冬の星座から東の春の星座、そして北の星座という順に、今度は1等星や星団を中心に解説があります。基本的な事柄を中心にじっくり解説していきます。途中、秋に見頃を迎えるカシオペヤ座にふれたのには驚きました。
星空解説の後は、後半「ブラックホールへようこそ」の番組上映です。羽場有紗さんの著書『ブラックホールの科学』を原作にした番組です。
主人公が宇宙を走る「銀河バス」に乗って、ブラックホールまで旅するというストーリーです。途中、宇宙やブラックホールに関する解説が挟み込まれ、自然と知識が深まるようになっています。
途中「脱出速度」と「重力の強さ」を絡めた解説に感心しました。重力が弱ければ脱出速度は遅くて済む。重力が強ければ脱出速度は速くしなくてはならない。ならば、重力が余りに強いと必要な脱出速度が光速を越え、脱出不可能になってしまいます。それがブラックホールなのだという解説です。明快な解説です。
プラネタリウムの上映が終わり、公園を1周してきました。40~50分ほどプラプラと歩いたでしょうか。公園の至る所に花が咲いていて、目にもうれしいです。途中、水の流れる広場があり、夏場になれば子どもたちがここで遊ぶのでしょうね。47都道府県の木が植わっているところもありました。じっくりみて歩くともっともっと発見がありそうです。なかなかいい散歩でした。
3月14日(土)~4月5日(日)まで都内のプラネタリウムを中心に「国際科学映像祭 ドーム&立体プレイベント2009」というイベントをやっています。このイベントの一環として「スタンプラリー」が行われています。
前日のベネッセ・スター・ドームは参加していなかったのですが、この日に行ったサイエンスドーム八王子と府中市郷土の森博物館はこのイベントに参加しています。
府中市郷土の森博物館のスタンプラリーの場所、僕は一度間違えてしまいました。建物に入って近くにあるスランプは別のイベントのスタンプです。プラネタリウムの入り口近くにあるスタンプがこのイベントのものです。うっかりすると僕みたいに、間違えて押しかねません。ぜひ気をつけてください。
ここのプラネタリウム。親子で見るのに向いているのかもしれません。解説者によっての違いがあるので断定はできませんが、星空解説では基礎を丁寧に見せてくれるようです。また子どもが喜びそうな公園が広がっているのもポイントでしょう。また、大人だけだったらすぐ近くにある「サントリー 武蔵野ビール工場」に行くのもいいかもしれません。見学コースの最後、ビールの試飲がタダでできることで有名です。
プラネタリウム以外にも星空観望会も月1で行っているようです。博物館もあり、自然を愛でることもできます。様々な楽しみのあるスポットでした。
■府中市郷土の森博物館 基本データ
○開演時間
平 日…14:00~、15:30~
土 …12:30~、14:00~、15:30~
日 祝…11:00~、12:30~、14:00~、15:30~
○休館日
毎週月+年末年始
ただし、月が祝日の場合翌日休
また、月が臨時開館になることも有
○場所
駅からバスに乗るのが簡単です。京王線・南武線「分倍河原駅」、京王線「府中駅」、武蔵野線・南武線「府中本町駅」から「郷土の森正門前」停留所に向かうバスに乗ればいいようです。
徒歩の場合、上で書いた通り「分倍河原駅」からでも可能です。公式サイトによれば「府中本町駅」、西武多摩川線「是政駅」も紹介されています。地図上では京王線「中河原駅」からでも行けるような気がします(確証はありませんが)。
○府中市郷土の森博物館 公式ウエブページ
http://www.fuchu-cpf.or.jp/museum/
○国際科学映像祭 ドーム&立体プレイベント
http://sci4.net/image-fest/ja/program/kaijyo.html
○羽場有紗さんのブログ『毎日オエカキ新聞』
タイトル通り毎日絵と共に文章を書いているようです。
http://my.opera.com/HABAAlisa/blog/
自分のアンテナに引っかかった面白いもの、興味惹かれるものも収集して記録しています。
不定期連載です。気の向いたときにお立ち寄りください。
http://bookdiary-k.blogspot.com/
01 | 2025/02 | 03 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |