[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
NHKで放送されていたドラマ『Q.E.D.』が最終回を迎えました。
自分の好きなマンガがアニメ化されたりドラマ化されるとき、ファンの気持ちの中に期待と不安が同時に沸き起こります。時に感激し、時に悲しみに暮れる。「すべてが当たり」なんてことは「絵に描いた餅」、空想でしかありません。
今回の『Q.E.D.』。僕の中では当たりも当たり。大当たりでした。
TVドラマという様々な制約の中で、それを言い訳にするのではなく、逆に利用してやろうというしたたかさを感じました。
海外ロケがNGだったらしいのですが、そのおかげで学校の物語中心の編成になりました。燈馬と可奈(※)の高校生としての姿をストレートに表現することに成功していたと思います。高校生としての姿を描くことが、主人公・燈馬の成長物語につながり、ただの推理物語に収まらない深さにつながりました。
(※)燈馬のフルネームは燈馬想で、可奈のフルネームは水原可奈。苗字と下の名前を並列に書くのは本来おかしいのでしょうが、僕の中では「燈馬と可奈」なので、このままいきます。
MITに飛び級して入学し、そこから日本の高校に入学し直すという変わった経歴を持つ燈馬。栄光や地位などを捨ててでもアメリカを飛び出し、アメリカで得ることのできなかった「何か」を求めて日本へ。
最終回、その「何か」が「花見」に見立てられています。
燈馬のセリフにあったとおり、「花見」には姿・形の実体がありません。ということは、燈馬は姿・形のない「何か」を求めて日本にやってきたことになります。
理屈では片づけられない感情。感情に突き動かされる行動。
ケの日(日常)の温かさ。ハレの日(非日常)の熱さ。
自分の力だけではどうにもならないことを知ること。協力すれば大きな壁も乗り越えられること。
誰かに振り回されること。でも、時にそれが愉快であること。
人によっても違うでしょうが、「学生時代」に過ごす体験はこういうものだと思います。文集や卒業アルバムに残ることはないけれども、思い出に刻まれる「何か」。甘酸っぱい思い出であったり、思い出すのも恥ずかしい思い出であったり、人によって様々だけども姿・形のない「何か」。
2人の「花見」のシーンをみていてこんなことを漠然と思いました。
「桜」には姿・形はあるけれど、桜をみる行為「花見」には姿・形がない。かつての燈馬なら、姿・形のない「花見」には価値を見いださなかったことでしょう。最終回、「花見」の価値を見いだして、アメリカ行きを取りやめる燈馬。
僕はこれを燈馬の成長物語だと取りたいです。
可奈のお父さんの娘に対する「立証責任」のシーン。あのシーンにもしびれました。身震いみたいなものを感じました。こんな父娘の関係、素敵ですね。ドラマの中だとはいえ、うらやましさを感じました。
それにしてもこのドラマ『Q.E.D.』の良かった点は、安易に「恋愛物」に収束させなかったところでしょう。それを予感させる描写はたびたびありましたが、あくまで「推理劇」、そして「成長物語」を描いていたからこそ、(少なくとも僕の中では)共感が得られたのでしょう。
原作のマンガを1巻から通しで読みたくなってきました。そう思わせてくれたことがこのドラマの質の高さを表しています。ドラマのスタッフに感謝!
○ドラマ『Q.E.D.証明終了』公式サイト
http://www.nhk.or.jp/drama8/qed/
プラネタリウムや夜の星空を眺めると、黄道12星座(天球上の太陽の通り道、黄道の上にある星座で星占いで使われる占星12星座と同じ)をたびたび見ることができます。だいたいは覚えているのですが、すらすらと唱えることができるかといえば、そんなことは決してありません。ぜひ覚えたいと何度かチャレンジしたのですが、まだ叶わずいます。
今日ふと語呂合わせを作りたくなり、試してみました。「自信作!」というほどの出来ではありませんが、それなりのものはできました。自分のためにもここに公開しときます。
【黄道12星座の語呂合わせ】
闇の魚出場 夜更かし 汚点咲いて
や →やぎ座
み →みずがめ座
の
魚 →うお座
しゅつじょ →おひつじ座
う →おうし座
夜
ふ →ふたご座
か →かに座
し →しし座
お →おとめ座
てん →てんびん座
さ →さそり座
いて →いて座
もっといい出来のものが思いついたら、ここにまたアップします。
WORDや一太郎のワープロソフトを使っていると、文字の大きさを表す「ポイント」数というのに出会います。これは欧米で活字の大きさを表すのに使われていた単位のようで、日本では「号」で活字の大きさを表していました。
本や新聞など出版業界で使われていたのでしょうから、当然よく使う大きさというのが存在しても不思議ではありません。
最近読んだ『まだまだ磨ける国語力 -言葉の点検ワークブック』p.183によると、欧米では特定のポイントに愛称をつけていたらしいのです。
4.5ポイント → diamond(ダイヤモンド)
5.0ポイント → pearl(真珠)
5.5ポイント → ruby(ルビー)、【米】agate(めのう)
6.5ポイント → emerald(エメラルド)
日本での標準的な活字のサイズが「五号」。これが欧米の「10.5ポイント」とほぼ同じ大きさで、今でのなじみのあるサイズです。そして、「五号」サイズの活字に使われたフリガナのサイズが「七号」。これが「5.5ポイント」、すなわち「ルビー」を愛称に持つサイズでした。これがフリガナを表す「ルビ」の語源とのことです。
日本で昔から使われていた尺貫法。1尺の長さはおよそ30.3cm、1寸の長さはおよそ3cmです。つまり、1尺=10寸という関係が成り立ちます。
角川oneテーマ21『まだまだ磨ける国語力 -言葉の点検ワークブック』(著:樺島忠夫)を読んでいて、こんな記述に出会いました。
明治政府がメートル法を受け入れたときに、三尺三寸を一メートルと決めた。
ということは、こんな算数や数学の文章題が作れます。
昔日本では「尺」や「寸」と呼ばれる長さの単位が使われていました。1尺=10寸で、3尺3寸=100cmです。では、1尺と1寸の長さはそれぞれ何cmでしょうか。小数第2位を四捨五入して答えなさい。
解くのも簡単です。
1寸=xcmとおくと、1尺=10寸=10xcmなので、
30x+3x=100
33x=100
x=100/33
よって、1寸=100÷33≒3.0cm
1尺=1000÷33≒30.3cm
思考力を試す難しさはありませんが、読みとりの力が試せます。ちょっとした応用問題になりますね。
自分のアンテナに引っかかった面白いもの、興味惹かれるものも収集して記録しています。
不定期連載です。気の向いたときにお立ち寄りください。
http://bookdiary-k.blogspot.com/
02 | 2025/03 | 04 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |